女性は何を期待されているのか

松田道雄『私は女性にしか期待しない』1990、岩波新書


古本市で見つけたので購入。バブル崩壊頃に書かれた本。
一日で読もうとしたけれど、まとめながら読んでいたら半分しか読めなかった。
明日全て読み終える。


手に取った理由は、
著者の松田さんは女性に何を期待しているのか、それを知りたいと思ったから。
家庭における女性だけじゃなくて、社会における女性の役割について知るヒントがあるのじゃないか、と期待した。勝手に。


半分読んだ感想は、
・「しきたり」という言葉が曖昧。キーワードであり、着眼点は面白い。しかし、意味合いが毎回少しずつ変わっているので、定義し直したい。
・解決策丸投げ→もっと良い方法を考える
・戦前後と1990年を比較している。2010年の現在はどうなのか、Follow
・「自由な女性が感じる権力の重み(p.43)」って何
・「企業」という言葉の意味すること。企業=悪い存在、ってもっていくのはいいけれど、具体的に企業のどういう機能が、そのような状況を生み出しているのか。企業は無くならない。「企業」でまとめて片付けるな。各テーマごとに松田さんの考える「企業」の悪い部分のエッセンスがちりばめられている。それを集める。
・良い面と悪い面は表裏一体なのに、悪い部分ばかり列挙していて、偏った見方をしているようにしか見えない。具体的には、反論がほとんど出てきていない。つまり、著者の中で十分な議論がなされていない気がする。私が考える余地や、続きを議論する余地が十分にある点は良い点。ただし、次は十分に議論された論文のようなものを読みたい。効率化。
・男尊女卑と男女平等のバランス。理想ではなく、現在と今後の展開。


とりあえず、明日読み通す。この人の結論が楽しみ。
というか、結論から読む読み方に変えても良いかもね。

私は女性にしか期待しない (岩波新書)

私は女性にしか期待しない (岩波新書)